マイスポ監修者たち

マイスポ

監修者の思い

監修者の思い

2004年から日本代表チームのトレーナーとして活動していたこともあって、トップアスリート育成をする環境に身をおいていました。ジュニア期と呼ばれる若い世代からの組織的・計画的な選手育成や、強化指定選手の一貫指導はゴールドプランと呼ばれ私も教本づくりや地方の選手や保護者を対称にした講演活動をしてきました。ちょうど2009年頃に知人を介してアメリカのスポーツ能力診断テスト「EPIC」を紹介されて、「選手のスポーツ適性診断」を強く意識し始めました。ただ、測定数値だけを評価するだけの選手選抜方法に疑問を持ち、日本のオリジナル版を作成しようと2011年から池田達昭研究員のアドバイスをもとに、少しずつ開発をスタートしました。当時ちょうど専門誌が東独のタレント発掘システムの連載が始まり、その記事に強く影響を受けたのを今でも覚えています。2013年に日本体育学会第64回大会測定評価専門領域のシンポジウムでシンポジストを務め開発した仕組みを発表もしました。

ただタレント発掘について時間を割けば割くほど、日本には「発掘」するだけの競技者がいないことがわかってきました。子どもの低体力が日本の社会問題になっていること、そしてその原因が体力測定の結果ではなく自分の体力や体の動きに興味が薄れている子が増えていることなど、訪問する小学校の校長先生や先生方の生の声を聞いて、まず運動好きの子どもを増やさないといけないという使命感にかられたのです。「精鋭を選抜したりスポーツの適性を診断することより、運動が楽しいと思える環境づくりが大切」。この発想が後にマイスポを生むことになりました。保護者・コーチ・そして教員の皆さん。まずは子どもの成長状態を理解した上で共に運動が楽しいと思える社会づくりをつくっていきましょう。

2018年4月 遠山健太

一般社団法人健康日本代表理事
株式会社ウィンゲート代表